前回の記事ではヘーベルハウスにおけるクロス選びの進め方をご紹介しました。
本記事では、
僕たちが何を考え、どのようにしてクロスを選んだのかをご紹介します。
本記事執筆時点ではまだお家は完成していないため、今回はサンプルを使用してのご紹介となります。
サンプルと実際に壁に張られたクロスとでは雰囲気が全然異なるため、
非常に分かりにくい部分もありますがご了承いただければと思います。
(引き渡し後にはWeb内覧会として実際の施工写真も公開を予定しています)
クロスの種類も見ていただきたいポイントの1つですが、
アクセントクロスを入れる場所についても注目頂ければと思います。
それではいってみましょう!
インテリア打ち合わせ後に貰える「インテリアプランニングリスト」
こちらはクロスに限った話ではありませんが、
インテリア打ち合わせ終了後に上記の写真のような、インテリア打ち合わせでの決定事項をまとめた「インテリアプランニングリスト」が貰えます。
※もしかしたら担当の支店によって対応が異なる可能性はあります…
打ち合わせで決めたクロスの種類等は家の仕様書や明細に記載されますが、
型番のみの記載で実際のイメージを確認することが出来るのはこの「インテリアプランニングリスト」のみとなります。
さらに、上記のクロスが具体的にどの部分に張られるのかは間取り図にしか記載されないため、
クロスの確認は様々な資料を行き来することになります。
インテリア打ち合わせでの決定事項は場合によっては非常に複雑となるため、
自身の依頼内容がヘーベルハウス側にきちんと伝わっているかの確認はしっかり行った方が良さそうです。
1階のクロス配置
1階には計7種類のクロスを採用しました。
そのうち6つはヘーベルハウスの標準クロスで、シューズクロークにだけ唯一サンゲツの社外品クロスを選びました。
ベースは赤線で表しているA1303NXというクロスで、
明るめの白色に塗り壁チックな表面手触りのクロスとなっています。
主寝室
主寝室にはA1521LGというベージュっぽいクロスをベースに、窓側のみA1521DBという濃い茶色のアクセントクロスを入れました。
インテリア打ち合わせ時にアイデアを膨らますためヘーベルハウスの住宅展示場をいくつか回ったのですが、以下の写真のようにクロスとカーテンの色を合わせるのが「意外と素敵だなぁ」と思い、案をパクらせて頂きました(笑)
主寝室のベースクロスをベージュのクロスにしたのは、
家全体の白色クロスと茶色のアクセントクロスとでは色のコントラストが強すぎて、目が疲れる可能性があるとインテリアアドバイザーから助言を頂いたためです。
このようにインテリアアドバイザーから適度なタイミングで助言を頂けるので、
配色選び等に自信がない方でもクロス選びを楽しむことが出来ます。
トイレ
トイレにもA1352DBという茶色ベースに模様が入ったようなアクセントクロスを入れていますが、
同じ理由でベースクロスを主寝室と同じベージュクロス(A1521LG)を選んでいます。
上記のパース図では分かりにくいのですが、我が家の1階トイレは階段下に位置する関係で、トイレ背面の上部が傾斜天井になっています。
本当は背面をアクセントクロスにしたかったのですが、どこまでアクセントクロスとするのかが悩ましかったため側面にアクセントクロスを入れています。
子ども部屋
子ども部屋は全面にA1304NXというクロスを入れています。
これは家全体の白色クロスと同じ塗り壁チックな表面手触りですが、少し黄色みを帯びたような色のクロスです。
本当は子ども部屋こそ可愛い感じのアクセントクロスを入れたかったのですが、
我が家の子ども部屋は可動家具で仕切る予定の大部屋となっているため、どの面に入れるべきかを決め切れなかったという背景があります。
これは完全に好みの部分ですが、
短辺にアクセントクロスを入れると、可動家具で仕切ったときに片方の部屋しか見えないので、仕切った後のことを考えると両方の短辺にアクセントクロスを入れないといけないけど、それは仕切ってないときにイマイチ…。
長辺にアクセントクロスを入れると、可動家具で仕切ったときでも両方の部屋で良い感じになるけど、逆に仕切っていないときはアクセントクロスの主張が激しすぎる…。
シューズクローク
シューズクロークはかなり遊び心を入れてみました。
K1141BXAという青色のクロスと、1階では唯一社外品となるサンゲツのRE51571というスヌーピーが入ったクロスを選択しています。
青色クロスという奇抜なモノを選んだのには2つの理由があります。
- 収納棚が設置されている(あるいは将来的に設置予定)面であり、下足アイテムが乱雑に置かれても汚れが目立ちにくそうな色をチョイスしてみた
- 僕が青色好き(笑)
もう1つはスヌーピーが描かれたクロスを選んでいます。
妻がスヌーピー好きということもありますが、
シューズクロークは基本的に家族の目にしか触れず、お客さんが来られた際は戸を閉めている想定で間取りを設計しています。
これまでのご紹介の中で既に察された方も多いかと思いますが、基本的に我が家は無難なクロスしか選んでいません。
とはいえ、少しくらいは遊びの要素を入れ込みたいということで、
僕の好きな青色を入れてみたり、妻の好きなスヌーピー柄のクロスを選んだりしています。
2階のクロス配置
2階も1階と同様に基本クロスは白色であるA1303NX(赤線)というクロスを選んでいます。
トイレ
トイレにはA1523GGというグレーっぽいクロスをベースに、FE6314というサンゲツの「さりげないムーミンクロス」を入れました。
このクロスは本当に「さりげなくムーミン」で、上記の写真を見ても初見ではほぼ分からないと思います。
これを更にズームアップしたのがこれ。
実寸で約3cm四方くらいのムーミンです。
この「さりげないムーミン」クロスをあえてトイレに座った時の背面に入れることでさらに気が付きにくくし、隠れムーミン感を演出してみました。
初めて我が家に訪れてくれた親戚や友人がこのムーミンに気が付いてくれるのかを地味に楽しみにしています。
トイレのベースクロスをグレーにしているのは1階主寝室の「コントラストが違い過ぎる問題」とは逆で、「さりげないムーミンクロス」と家全体の白色クロスではコントラストが逆になさ過ぎることでアクセントクロスが目立たなくなってしまうことを回避するために選択しました。
畳コーナー
畳コーナーは非常に狭い空間ではありますが、A1332NXという家全体の白色クロスよりも少し暗めの色で表面手触りが和紙っぽい模様のクロスを選びました。
畳コーナーに設置されている収納は吊収納となっているため、収納下にもこちらの和紙っぽいクロスが張られる予定です。
当ブログをご覧頂いている方の中には既にご存知の方も多いと思いますが、こちらの畳コーナーはLDKに半ば無理やり押し込んだスペースであり、収納部分を除くとなんとたったの2帖しかありません!
この和紙っぽい模様が畳の和の雰囲気を盛り上げてくれると信じています…(笑)
リビング
リビングはテレビ設置面にアクセントクロスを入れています。
本当はLIXILの「エコカラット」という商品で以下のようなイメージにするのが理想でした。
エコカラットはデザインの重厚感はもちろん、壁の装飾材としての役割だけでなく空間の調湿や脱臭といった機能も持ち合わせており、非常に素晴らしい商品だと思います。
ところがその分良いお値段で、我が家のテレビ設置面への施工には数十万単位で上乗せされるということを聞き、諦めざるを得ませんでした…。
そこで選んだのが、サンゲツのTH30846というクロスです。
グラナス ルドラという我が家がイメージしていたエコカラットの商品と同じく、石目調で色味も同じようなデザインです。
エコカラットのような調湿・脱臭効果はありませんが、お値段は10分の1以下ということでやむを得ずこちらのクロスを選択しました。
テレビ設置面には壁掛けテレビはもちろんテレビ台も壁に設置する予定なため、あまり近くで眺めるような機会はない位置となるため、問題ないのかなと考えています。
(施工後の満足感については引き渡し後にレポートしたいと思います!)
キッチン
クロスとは少し違うのですが、キッチンのコンロ回りにはK1141BXAというキッチンパネルを設置します。
注目すべきはコンロ横の壁のキッチンパネルをコンロよりもさらにはみ出して窓枠まで延長している点です。
知り合いの中に「コンロ横は意外と手前まで汚れが飛ぶ」と言う方が多く、その経験談をもとに掃除がしやすいキッチンパネルを延長してみました。
非常に細かい部分ではありますが、掃除のしやすさというのは長く住み続ける上では無視できないポイントだと考えていますのでご紹介させて頂きました。
その他のクロス配置
ここからは上記で紹介しきれなかった細かいクロス配置をご紹介します。
玄関ニッチ内
玄関ドア入って突き当りの壁には約50cm四方のニッチを設置しています。
このニッチ部分の背面にA1521PNというピンク色のアクセントクロスを入れています。
我が家は玄関ドアが道路面すぐのところに位置することため、玄関ドアを開けると玄関内が丸見えになってしまいます。
そのため玄関に少しでも飾れるようなスペースをと思いニッチを作成したのですが、
そのニッチ内の背景にピンク色のアクセントを入れることで少し華やかな雰囲気を狙ってみました。
ここにはちょっとした絵や写真なんかを飾って”映え”スペースとしての活用をしたいと思っています。
1階手洗い周り
手洗い場の周りは手を洗ったときのしぶきによって壁に水滴が飛びやすいです。
特に我が家の1階手洗い場は幅が狭くなっており、両脇の壁への水はねが予想されます。
そこで手洗い台の高さから35cmの間をLIXILのIM-25P1/NY503という水廻りタイルで保護し、多少の水はねでも簡単にふき取りが出来るようにしました。
手洗い台のデザインやシューズクローク奥のクロスが反映されていない等の差異はありますが、水廻りタイルは上記のパースイメージとなります。
リビング折り上げ天井内
我が家のリビングはダウンライトとシーリングファン共存の為に、天井が一部折り上げ天井になっており、その折り上げ天井内にサンゲツのRE51316という木目調クロスを入れました。
↓ 照明による折り上げ天井化については以下をご覧ください ↓
シーリングファンの羽もWF802P1という木目調の商品を選んでおり、
折り上げ天井部分の木目調クロスとシーリングファンがうまく融和してくれるのではないかなとイメージしています。
リビングはテレビ設置面に石目調を入れて、天井には木目調と少しごちゃごちゃしてしまう可能性も否定できないのですが、完成したときにどのような仕上がりになるのかが非常に楽しみですね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回の記事は「○○にした方が良い!」や「△△にするべき!」といった内容ではなく、
我が家が何を考え、何をイメージして、どのように選んだのかという体験談のご紹介です。
クロスに限った話ではありませんが、デザインに関わる部分なんて特に100%施主の好みです。
オリジナリティを出しながら是非ともクロス選びを楽しんでいただけたらと思います。
本記事執筆時点でお家は建設中なため肝心の施工後の写真がなく、イメージパースとサンプルによる分かりにくいご紹介となってしまい申し訳ありません。
ここまでご覧くださった方にとって本記事が少しでも参考になれば幸いです。
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